『学割』という言葉はずいぶん定着し各業界の各社が使っています。
スマートフォン、映画館だけではありません。新幹線の切符にも学割、つまり学生割引が適用できます。
学生の皆さん使えるものはドンドン活用し、賢く安く移動しましょう!
学割はJR東日本、JR東海、JR西日本、JR北海道、JR九州の新幹線ですべて同じ条件で使用できますので、どの地方にお住いの学生さんも是非一読して、お得に新幹線の切符を購入してくださいね。

新幹線学割買い方

新幹線の料金、新幹線の切符にも学割を適用することができます。
片道の営業キロが101km以上ある場合、運賃が20%オフになります。ゼミやサークル活動、就職活動などで活用したいですね。
学割で新幹線の切符を購入には事前準備が必要です。
先に学校で学割証の発行手続きをし、購入時に窓口へ持参しましょう。

学割証の正式名称は、学校学生生徒旅客運賃割引証です。これはJR旅客鉄道各社が印刷を行い日本学生支援機構が各学校に配布業務を行っているものです。

1人1回の購入時に1枚の学割証が必要です。
友人と購入する場合は、1人1枚の学割証を発行しておきましょう。
学割で新幹線の切符の購入場所は、各駅のみどりの窓口です。

学校で手続きを経て発行した学割証を提示しなくては購入できませんからインターネットや電話での購入は出来ません。
窓口でしか購入できませんからインターネット限定のお得な切符やお得なチケットに対して学割を売ることもできません。

窓口や電話で購入できるお得な特別チケットに対しても、学割での二重値引きが適用されないパターンが多いです。
購入時に問い合わせてみましょう。

学割は大変お得な切符です。
なぜならば、往復割引が適用されている『往復割引乗車券』に重ねて、学割の値引きを適用することができます。
二重に値引きが適用されるなんて、お買い得ですね。

計算方法は、どのように考えればいいでしょうか?

学割の計算方法は?

学割で新幹線の切符を購入する前に新幹線の切符の内訳はご存知でしょうか?
新幹線の切符の内訳は(運賃+座席別の券)=新幹線の切符となっています。
運賃と座席別の券、どちらも購入しなくてはなりません。

座席には自由席と指定席があります。自由席のメリットは価格は安いこと、しかし席が確保されていないというデメリットがあります。
混雑すると席はどんどん埋まり席がなくなり立つしかないということもあり得ます。

複数人で乗車していれば離席する際でも席を確保してもらうことができるかもしれませんね。
指定席のメリットは席が確保されているため、同行者がおらず1人で乗車時トイレ等で離席する際も席が確保されており安心ですがデメリットとしては自由席よりも価格は高めです。

学割・往復割引乗車券どちらも割引はこの内訳のうちの『運賃』に対して適用されます。
切符全体の金額に値引きがかかるわけではありませんのでご注意ください。

最も値引き率が高い条件は

1)往復で新幹線の切符を購入する
2)片道の営業キロが601km以上
以上2点が満たされる条件の場合、往復割引乗車券を購入でき、その往復割引乗車券に学割を適用できます。

例えば東京~岡山は片道の営業キロが732.9km、札幌~仙台は営業キロが811.5kmです。
どちらも往復割引乗車券が適用できる営業キロ区間です。

東京~岡山の運賃は片道10,480円です。
往復で購入すると往復それぞれが10%オフになるため、往路9,432円+復路9,432円=往復18,864円です。
これは学生ではない大人でも購入できます。

しかし学割が適用される学生は、この金額がさらに20%オフになるため、18,864×0.8=15,091円の運賃となります。

何の割引も適用しない往復の価格20,960円に対して5,869円の値引きがかかっており、28%オフです。
お買い得ですね。

こんなに価格が下がるのですから、学生の皆さんはぜひ学割を使ってください。

通常の値引き率の条件は、
1)学割証を持参する
2)片道の営業キロが101km以上ある場合

101km以上とは、どこの区間でしょうか?

東京~熱海(静岡)は104.6kmですから、熱海を含む熱海より西に行く場合は学割が適用できます。

例えば名古屋、新大阪、神戸や岡山・広島、小倉や博多ですね。

逆に東京~高崎(群馬)は105.2kmですから、高崎を含む高崎より北に行く場合は学割が適用できます。

例えば福島、仙台、盛岡や新青森ですね。

東京大阪間の学割料金

■東京大阪間の新幹線の切符、学割で購入すると?
東京大阪間の学割料金を適用した場合の金額を見てみましょう。往復料金と仮定して説明します。
東京大阪間の新幹線の営業キロは552.6kmです。

片道の運賃は8,750円です。残念ながら片道601kmを超えていませんので、往復割引は適用されず、学割の20%が適用となります。学割なしで購入すると8,750円×往復=17,500円、ですが学割の20%オフを適用すると往復の運賃は14,000円です。

指定席の場合、片道5,700円の指定席特急券×往復=11,400円。運賃14,000円+指定席11,400円=往復25,400円です。東京~新大阪間の新幹線指定席を学割で購入すると片道12,700円です。

自由席の場合、片道4,870円の自由席の特急券×往復=9,560円。運賃14,000円+自由席9,560円=往復23,560円です。東京~新大阪間の自由席特急券を学割で購入すると片道11,780円です。

ではここで、格安と言われるLCCの料金と比較します。

■東京大阪間のLCCを利用した移動は?
2017年3月某日を起点とし平日の1泊2日、日をまたいでチケットをとると仮定します。
成田から関空までの往路のフライトは3,990円、その日最も安いチケットです。
しかし時間は22:10~23:40。
関空に到着したら、都心部に移動するにはタクシー乗車が必要な時間です。
また関空から新大阪まで電車に乗れたとしても関西国際空港第1ターミナルから新大阪までは1,790円。

復路のフライトは翌日5,690円、時間は18:05~19:25のチケットがその日最も安いチケットです。

そして東京と言えども、空港は成田、千葉県です。LCCターミナルのある空港第2ビルから東京駅まで最も安い電車に乗っても2,619円です。これらの工程の金額を合計すると、14,089円です。

金額はLCCの方が新幹線よりも約1万円近く安く済みます。

しかし移動工程の煩雑さが比べ物になりません。
新幹線の場合、東京駅という都心部から乗車でき、新大阪という梅田の中心に降り立つことができます。

しかしLCCは、空港内のターミナルの位置も空港の端であるため、かなり歩かされます。
また、空港から都心部までの移動に際して電車を待ったり、乗車したりと細かな移動や待機時間が多くなります。

時間が充分あり体力もある学生時代だからこそ、移動も含めて楽しめるかもしれません。
しかし慣れない場所への移動に時間を使いすぎるのは、非常に疲れます。
新幹線を使って手軽に都心部へ移動できる手軽さがあれば、その分移動時間を短くして、観光に時間を割くことができ有益な時間の使い方ができると思いますよ。
いかがでしょうか?

新幹線の学割定期

通勤、通学で使用する定期券。
通勤定期の購入時には証明書などは必要ありませんが、学生定期券の購入時には学割証(学校学生生徒旅客運賃割引証)が必要となります。
初回の購入のみ学割証を提示して、その後の更新の際には学割証を新たに準備する必要はありません。

中学生、高校生、専門学生、大学生になるタイミングの4月はじまりの定期券購入時に、学割証を準備しましょう。
新幹線を利用できる通学定期券もあります。
通勤用定期券は『フレックス(通勤用)』、通学用定期券は『フレックスパル(通学用)』という名称です。
学生の皆さん、学校と自宅が離れていても、新幹線定期券を活用してでも自宅から通学することをおすすめします。

1人暮らしがしたい、学校の近くに住んだ方が楽、と思いますよね?その気持ちはよくわかります。

しかし通学出来るのであればしたほうが、かかる費用はずいぶん異なります。
自分で費用を出す場合でも、親御さんに出してもらう場合でも、まず1か月新幹線で通学してみてから決断しても遅くありませんよ。

学校に進学する春のシーズンは引っ越し屋さんの代金も高額です。1人暮らしを決断する前に、1か月お試しで新幹線通学を試してみませんか?
新幹線の通学定期券費用は、JR東海のホームページが非常に見やすくおすすめです。東海地方だけに限らず、区間と価格が一覧表になっています。
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/shinkansen/flex/
例えば東京~小田原は1か月53,140円、東京~静岡は1か月91,950円です。区間内の新幹線(のぞみ・ひかり・こだまの自由席)と在来線にも乗車できます。

しかし1人暮らしを始めるとなると、家を借りる際の初期費用で30万円程度、引っ越しに安くても10万円、住み始めてからは毎月の家賃に7万円、水道光熱費電気代に3万円、通信費に1万円弱、さらに食費や服飾費もかかります。新幹線通学すれば出費が抑えられ、勉強や読書に時間を充て、帰る家や整った部屋、暖かいご飯が待っています。

通学定期の区間と金額はこれは一例で、ほかにも多数の駅設定があります。

紹介したホームページを見ていただくか、もしくはお近くの駅で問い合わせてみてください。

学割は当日でもOK?

新幹線切符の学割は、乗車日の1か月前の10:00から乗車当日でも購入ができます。
新幹線は、通勤通学、ビジネスで多くの人が利用します。平日週末問わず、多くの人で賑わっています。
数人分の指定席を近い場所で確保したい場合などは、早めに購入しましょう。
乗車当日の購入は可能ですが、複数人数で指定席に乗車する場合などは、席が離れ離れになってしまうかもしれません。

学生時代は多くの制約があり、納得できないことや我慢できないうっぷんがたまる時期です。
しかし新幹線の学割や、各種サービスの学割など、学生を相手に安価なサービスを提供している企業は沢山あります。是非便乗して、お得に賢く活用しましょう。

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