転職といえば20代後半がメイン市場で、30代以降の需要がないように思いがちですが、実は30代以降に転職する女性がとても多いってご存知ですか?キャリアアップや生活環境など、女性の30代はめまぐるしく変化し、将来について色々と考えなければならない過度期でもあるのです。今回は、そんな30代女性が転職を成功させるためのコツやポイントについてご紹介したいと思います。

女性の30代はターニングポイント!?

30代と言えば部下がいたり役職に就いていたりと、ある程度責任ある仕事を任せられるようになる年代ですが、同じ30代でも男性と女性とでは大きく異なります。女性の30代は結婚や妊娠、育児などライフイベントの連続で、そういったワードが男性よりも不利に働くことも少なくありません。とくに出産をきっかけにして、それまでの働き方を見直す女性は非常に多いようです。

家庭との両立もしたいし、もっとやり甲斐が感じられる仕事をしたい。そう願うことは至極当たり前のことなのに、女性がキャリアと家庭を天秤にかけなければならないケースは本当によくある話です。65歳まで働けるようになったにも関わらず、女性は随分と若いうちに人生の選択をしなければならないのです。

そんなときに考えるのが転職ですが、20代と比べて選択肢が減るのは紛れもない事実です。異業種への転職を考えているなら尚更、早めのアクションが肝心となります。また人気が集中しやすい一般職や事務職は20代を積極的に採用する企業がまだまだ多く、求人倍率も非常に高くなります。

必読!転職前に考えておくべきこと

理想と現状を把握する

転職活動において、自分自身の現状を見直すことはとても大切なことです。現在行なっている仕事や、それに対する不満や不安、これから先の人生でどうなりたいかなどを紙に書いてみましょう。ぼんやりと考えていたことをアウトプットすることで頭の中が整理され、再確認や意外な発見などに繋がります。転職をしたい理由や根拠がはっきりすると、自ずと将来のビジョンも明確化されるのです。

すぐに決めずに考える時間を持つ

いざ転職してみたら前の職場の方が良かった!なんて話は充分にあり得ます。転職後に後悔する人は意外と多いものです。衝動的になったり、曖昧な理由でなんとなく辞めてしまうなんて言語道断。今すぐ転職する必要がないのであれば、今の職場環境を客観的に見てみましょう。

転職さえすれば解決するものかどうか、会社との交渉でどうにかならないかなど、じっくり考えてみてください。ひょっとしたら今抱えている悩みが、ビックリする程あっけなく解消されるかもしれません。ゼロから仕事を見つけるのはなかなか大変です。キャリアをしっかり積んでから、という選択肢を持つのも一つの手。

譲れないポイントは3つまで

転職理由がはっきりしてきたら、次は転職先に求めるものに優先順位をつけましょう。給与、勤務時間、人間関係、キャリア、待遇など、転職をする理由は人それぞれですが、絶対条件が少なければ少ないほど転職は成功しやすくなります。どうしても譲れないポイントは多くても3つまで。妥協点を設定しておくことで、会社選びもよりスムーズになるのです。

ライフプランを明確にする

どんな仕事に就きたいか、どういう将来を歩みたいか、現在の話だけでなく10年後20年後の将来設計も立てておきましょう。もちろん思った通りになかなか進められるものではありませんが、目標があればそこに向かって突き進むことができます。あくまで自分自身がどうしたいかを考えておくことが重要なのです。

30代だからこその魅力がある!

若さや体力のある20代に比べて、30代は転職できる確立は低くなるかと思いきや、実際のところそうでもありません。確かに選べる範囲は狭まるかもしれませんが、年代によって企業が任せたいと考えている役割は大きく異なるため、20代が競合相手になるとは限りません

そもそも20代とは求められるものが違う

知識や経験値の浅い20代はヤル気と可能性が重視され、企業がこれから教育することを前提として採用検討されることが多いです。それに対して30代は、専門的なスキルやマネージメント力に重きを置く傾向にあります。手掛けた仕事の成功体験は絶好のアピールポイントになりますし、応用力や自分で工夫して行動する能力も期待されています。

30代にしかない長所を最大限に活かす

30代女性は職場でのキャリアも積んでいるため、冷静に物事を考えて見極める能力があります。気持ちの余裕が落ち着いた雰囲気となり、それもまた立派な長所と言えるでしょう。社会人8〜10年の経験を持つ30代は一通りのマナーも身に付いているため、20代よりも要領良く仕事を進められることができます。期待されている要素が違うからこそ、30代だからこその強みとなる武器を準備しておきましょう。

転職を成功させるためのポイント

スキルアップなら同業種がおススメ

前職と同じ業種は即戦力として活躍できて人材価値も高いため、スキルアップとともに年収アップも望めます。異なる業界であっても、それまでの経験を活かすことができれば転職活動は比較的スムーズになります。問題は未経験の職種への転職。とくに資格を要しない職種であれば尚更、これまで積み上げてきたものが活かせないため年収も初任給ほどになる覚悟も必要です。

具体的なプレゼンで不利を有利にする

小さな子供がいる場合、それが転職の妨げとなるケースもよくある話ですよね。しかし実際のところ、それ自体は大した問題ではありません。要は、家庭で何かあったときにそれをカバーできる手段と、企業に対してどのように利益を出すか提示できるかどうかなのです。

残業や仕事上の急なトラブル、家庭で何かあったときなど、そのとき仕事をどうするかまで答えられるようにしておきましょう。育児のサポート環境まで具体的に説明できれば、企業側にも納得してもらいやすくなります。例え1日5時間しか働くことができなくても、それ以上に会社からの期待に応えることができれば企業としてはOKです。

子供がいるから突然休んでも仕方ない、なんてスタンスでいる人は、企業として雇いたいとは思いませんよね。先々の予測を立てて行動できるか、突発的なことに柔軟に対処できるか、仕事に対して誠実か。こういったことを具体的にプレゼンできる人が企業に選ばれる人なのです。

将来設計について正直に伝える

もし今後のライフプランについて尋ねられたら、そこは正直に答えましょう。自分の意志や希望をしっかりと伝えた上で、労働条件などの交渉を進めることが第一条件となります。妊娠や出産については計画通りになるものでもないので、子供ができても働き続けたい気持ちをそのまま伝えるといいでしょう。

こういった内容は個人情報なので答える義務はありませんが、企業としては長く勤めてもらえるかどうかを知りたいのが本音。人事配置のために質問しているかもしれません。もし偽って転職できたとしても、働きにくい会社であれば継続して勤め上げることは難しいでしょう。結局また転職活動に舞い戻るだけです。

現職で成果を出しておく

転職に有利な資格を持っていれば、確かにそれはセールスポイントになりますが、それが仕事力と直結する訳ではありません。資格取得に時間を費やすのであれば、現職の仕事に注力して、目に見える成果を残した方が近道となるでしょう。実績や顧客からの評価など、仕事における実績は転職において非常に効果的です。具体例があるとないとで企業の印象は大きく異なります。スキルアップを目指すなら、今持っているスキルを伸ばすことも大事です。

雇用形態にこだわらない

家庭との両立を優先させたいのであれば、派遣や契約社員を視野に入れてみてはいかがでしょうか。正社員よりも金銭的なデメリット面が多くなりますが、時間や労働に関する制約が少なく、プライベートの時間を捻出しやすいというメリット面もあります。苦労の末ようやく正社員で入社できても、リストラや倒産の可能性はゼロではありませんし、働き次第では正社員に昇格できるチャンスもあります。採用時の雇用形態に幅を持たせるだけで、その分選択肢も広がります。

効率的に情報ゲットが成功のカギを握る!

転職活動は忍耐力とエネルギーを要します。思った通りの会社はそう簡単には見つかりません。ただし焦りは絶対に禁物。早く決めてしまいたいという思いから焦燥感に駆られる気持ちも分かりますが、中途半端な妥協は後悔に繋がります。長期戦になることを覚悟して取り組んでください。

また求人情報には基本的に良いことしか書かれていません。実際にその会社に勤めている人の話を聞くことができればいいのですが、なかなかそうもいきませんよね。企業サイトのホームページや直接電話で問い合わせるなどして、気になる点は事前に解消するようにしましょう。

30代の転職活動に、新聞やフリーペーパーなどの求人情報は不向きです。紙媒体はネットよりも情報の更新率や鮮度も落ちますし、何より非効率であることがネックとなります。まずは求人サイト、それと並行して転職エージェントを必ず利用しましょう。一般非公開の質の良い求人情報が多く、求人内容も転職サイトより質が高いものが多く、キャリアアップを目指す30代女性の転職には必須の情報源となります。

自分のスキルや経験がどんな仕事で活きるのか、担当コンサルタントの冷静な判断を仰ぐことができるため、自分でも気付かなかった可能性を発見できることも。希望を伝えておけば条件に合った求人を紹介してくれますし、転職が初めての人や、平日休みづらい人にはとくにおススメです。面接対策や履歴書の添削など、適切なプロのアドバイスが受けられるのも特徴。無料で利用できるので、まずは登録してみてはいかがでしょうか。

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