爆発的に利用者増加中のフリマアプリメルカリ。
スマホ一つで手軽に出品、購入できるため、学生から主婦まで幅広い世代に人気を集めています。手軽に、安く購入できるという一方、トラブルも数多く見受けられます。

本当に安全なの?どういう危険性があるの?もし被害にあってしまったら?と、ご心配なあなたによくあるトラブルとその回避方法を解説いたします!

商品説明と品物の状態が違う

目立った傷汚れなしと記載されているのに、大きな傷がある、といったような場合です。傷や汚れに対する判断基準は個人によって異なるため、トラブルが多く発生しています。
メルカリには商品状態を記載する欄があり、出品者は商品の状態を6つの状態から選択する必要があります。

・新品未使用
・未使用に近い
・目立った傷や汚れなし
・やや傷や汚れあり
・傷や汚れあり
・全体的に状態が悪い

購入時にはコメント欄にて「使用感はありますか?どの部分が痛んでいますか?写真をアップロードしてもらえますか?」など具体的に質問し、納得してから購入してください。
メルカリには新品未使用のものも多く出品されています。心配な方は新品にターゲットを絞って購入しましょう。

思っていたのと色が違った

これは通販などでもよくあることですが、実際に届いた品物と、色味が違っていたというパターンです。光の加減により、写真では色を正しく再現できないことも多いですし、使っているスマートフォンの機種によっても発色が異なりますから、ある程度は仕方のないことです。
同様のものを出品している人が複数名いれば、それらの写真もチェックして総合的に判断しましょう。
また、現在メーカーにて販売中のものであれば、メーカーホームページも合わせて確認しましょう。それでも判断が難しい場合はコメント欄にて確認を取ってください。
(「こちらは黒ですか?紺ですか?」「ブラウンに見えますが、カーキ色ですか?」など。)

画像ソフトでフィルター加工をしている写真しか掲載していない場合は無加工の写真を見せてもらうようお願いしてみましょう。質問せずに購入するとトラブルの元となります。

ブランドものを購入したが偽物だった

メルカリに出品しているものは本物のみとは限りませんので注意が必要です。偽物の出品はもちろん許可されていません。本物と確証が持てないものの出品も同様に禁止されています。

しかし、出品者が偽物と気が付かず出品しているものも多く、偽物を購入するリスクがあるので注意してください。

例えば、誕生日プレゼントに友人から貰ったが、好みではないので出品した、というように人から譲り受けたような場合や、メルカリで購入し、飽きたのでメルカリで販売する、といった転売の場合です。(こういったケースも本物だと確証の持てないものの出品となるため、本来禁止されていますが、数多く出品されています)

フリマアプリやオークションといったような正規店以外で購入する場合、偽物を購入してしまうリスクは必ずあります。絶対に嫌だという方はメルカリでブランドものを購入するのは控えた方がよいでしょう。

リスクを承知の上で購入したい!という方は、以下の方法にて本物かどうかを確認し、判断しましょう。

出品者本人が正規店で購入したものか、証明書があるか確認する

出品者本人がブランド正規店で購入したものか質問してみましょう。出品者が嘘をつく可能性はもちろんありますが、悪意を持って出品したものではない場合、正直に回答してくれる場合が多いです。

出品者が本物だと断言してくれた場合はその発言に信憑性があるか、誠実な取引を行ってきた人物かを確認するため、出品者の評価を必ず確認しましょう。
偽物を出品する出品者には悪い評価がついているはずです。

証拠となる写真をアップロードしてもらう

お目当ての品物を見つけたら、インターネットで偽物の見分け方を調べてみてください。ハイブランドであれば大抵見分け方が見つかるはずです。

例えばクロエの場合、正規品には必ず、ギャランティカードとホログラムシールが入っていることがわかります。もし、カードおよびホログラムシールの貼ってあるタグが確認できない場合は、写真のアップロードをお願いしてみましょう。

偽物が出回るのは何もハイブランドばかりではありません。人気があればハイブランドでなくても偽物が出現してくるのです。ではそういった品物が本物かどうか見極めるにはどうすればよいのでしょうか?

正規品の口コミなどをよく調べてみると糸口がつかめることがあります。例えば有名モデルが使用したことで爆発的に人気となったトートバッグ。定価で4千円程度のものですが、偽物が出回っているようです。

正規品を購入した方の口コミやブログの画像を見ると「表面がパリッとしている」「物を入れていない状態で自立する」と書かれています。それらの特徴が写真から判断できない場合は、コメントで確認してみましょう。

疑っているようで気が引けると思うかもしれませんが、後で揉めるのはお互いにとって不利益ですから遠慮せずにきちんと確認を取ってくださいね。もちろん、偽物だと決めつけるような言い回しでの質問は出品者に失礼ですから、失礼のない表現で確認してください。

このように、偽物が出回るような品物については事前のリサーチが必須です。ショップのレビューはもちろん、Twitterの情報も生の声を拾うことができるためお勧めです。

支払いをしたのに商品が届かない

支払いをしたのに商品が届かない!というケースは以下のような理由で発生します。

郵便事故にあい、商品が届かなかった。

郵便事故とは、郵便物が運搬の最中に紛失や汚損してしまうことを言います。

このようなケースでは出品者は「こちらは確実に発送したので責任はとれない」購入者は「お金は払ったのだから何とかしてほしい」というように責任の所在が明らかにならず諦めるしかないケースが多々あります。郵便事故に巻き込まれることはそう多くありませんが、残念ながらゼロではありません。どちらの言い分も理解できるので難しい問題ですね。

商品不着の場合「本当に発送したの?」という疑いが頭をよぎると思います。心配な方は保証のない普通郵便ではなく、らくらくメルカリ便での発送をお願いしてみましょう。
らくらくメルカリ便とは配送状況が確認でき、配送時にトラブルが発生した際は代金を全額保証してくれる、ヤマト運輸の配送サービスのことです。

無責任な出品者が自分の都合で発送を遅らせている。

これは悪質です。ほとんどのユーザーが1週間以内に発送してくれますが、中には自分の都合でいつまでも発送をせず、コメントを送信しても返事も返さず、音信不通・・という出品者も存在します。

メルカリでは多くのユーザーが利用登録をしています。未成年者であっても親権者の同意があれば利用することが可能です。取引相手がまだ分別のつかない子供である可能性もあるということを念頭に置いておいてください。

独自のメルカリルールを作り、従わなかったために発送を拒否された。

出品者のプロフィールページを確認するとこういった文言が記載されている場合があります。

・購入前にコメントをください。コメントなしで即購入されても発送いたしません!
・「悪い」評価が一つでもある方には購入されても発送いたしません!
・購入は先にコメントをくださった方を優先します。割り込み購入されても発送いたしませんのでご了承ください。

他のフリマアプリに同じものを同時に出品している場合、同時に売れてしまう可能性を危惧してこういった対策を取っている人や、トラブルを防ぐため購入者の評価を確認してから販売したいという場合、先にコメントをくれた人を大切にしたい、という優しさからこのようなルールを設けている場合があります。

しかし、これはいずれも、出品者独自のメルカリルールであり、公式ルールではありません。公式ルールは基本的に「早い者勝ち」です。

したがって、出品者は購入された以上、相手が誰であろうと商品を発送しなければならないのですが、「注意書きを読まなかったあなたが悪い」と、独自のルールを振りかざし、発送を拒否することがあります。

出品者に病気やケガなどの予期せぬトラブルが発生し発送することができなくなってしまった。

そう多くはないと思いますが、誰しも急な病気やケガに見舞われる可能性はあります。事故に巻き込まれ救急車で運ばれて、そのまま入院することになってしまった・・。残念ですが仕方がないですよね。
もちろん支払いを済ませている場合は返金に対応してもらいましょう。

商品が破損していた

届いた商品が破損していたという場合です。これは発送方法によって対応が変わってきます。

まず、保証のあるらくらくメルカリ便などで配送された場合で、明らかに配送中に破損したことがわかる場合は商品代金が全額保証されます。例えば外箱に損傷があった場合は配送中の事故によるものだと推測されますので保証が適用される可能性があります。

しかし、梱包が不十分なために破損した場合は保証の対象外となります。また、保証のない普通郵便の場合、配送中の事故であったとしても保証されません。そういった場合は当人同士の話し合いによって解決しなければなりません。

なぜかAmazonから配送されてきたうえにAmazon価格よりも高かった


Amazonなどのショップの公式画像を使用し大量に出品し、出品者は配送先を購入者に指定してAmazonへ注文します。
出品者は在庫を持つことなく商品を販売し、メルカリ出品価格とAmazon購入価格の差額を利益とするのです。これは無在庫販売と呼ばれる手法で、こちらもメルカリの規約で禁止されています。

同じものを大量に出品している場合、ショップ公式画像のみで、現物の写真がない場合はこういった手法で出品している可能性が高いため、購入は避けた方が無難です。

購入前に必ずココをチェック!

メルカリでは、現物を確認することもできず、ネットショップのように口コミがあるわけでもありません。これらのトラブルに巻き込まれないためには一体どうすればよいのでしょうか?

その出品者が誠意ある対応をしてくれる、信頼できる人物かどうか。出品者のプロフィール、ほかの出品物や、コメントの履歴、商品説明などにヒントが隠されています。以下の点に注意して危ない出品者かどうかを見極めてください!

プロフィールをチェック!

プロフィールがわかりやすく、丁寧な言葉づかいで書かれているかどうか注意してみましょう。

相手が常識的な取引ができる相手かどうか、日本語が通じる相手かどうかを判断する材料となります。

また、出品者のプロフィールには注意事項が記載されていることが多いです。

例えばこういったことが記載されています。
・猫を飼っています。
・喫煙者がいます。
・子供が小さいため発送には時間がかかります。
・送料を安くするために可能な限り小さく折りたたんで発送します。
・購入前にコメントをください。即購入されても発送いたしません!

こういったことが事前に分かっていれば、商品に猫の毛がついていた、タバコのにおいが気になる。急いでいるのにすぐに発送してくれない。畳みじわが気になる。・・・といったトラブルは事前に回避できます。また、独自ルールが記載されている場合は購入を避けることでトラブルを回避することができます。

出品者の評価をチェック!

評価をチェックすることで、その人が過去誠実な取引を行ってきた人物かどうかが判断できます。

メルカリでは出品者、購入者の相互評価をするシステムがあります。購入者は良い・普通・悪いの3つから評価を選択し、コメントを残すことができます。しかし、日本人の気質からか相手のことをあまり悪く評価する人はいないようです。実際の評価は以下の基準でなされることが多いのが実情です。

・良い―普通の取引もしくはそれ以上の気持ちのいい取引ができた

・普通―無事に取引は終了したが、あまり気持ちの良い取引とは言えなかった

・悪い―トラブルがあった。二度と取引したくない相手だった

悪い評価が複数回されている場合は、その出品者には要注意です。いくら安く出品していても購入は控えた方が賢明かもしれませんね。また、「普通」の評価もややマイナスの評価ですから、チェックしておいてください。

稀に、悪質な購入者に不当な評価をされている出品者の方もいらっしゃいますから、一件や二件、悪い評価があるからと「悪い出品者だ」と決めつけるわけにはいきません。普通の出品者、および悪い出品者の評価がある場合はコメントを参照し、内容を確認するようにしてください。

購入者側の評価も確認できますから、その人が単なるクレーマーだったのかどうかの判断材料になります。評価全体を総合的に見て判断しましょう。

商品説明を隅から隅までチェック!

例えば、ブランド名に「ジェラートピケ」と記載しているのにも関わらず、商品説明に「ジェラートピケ風の」と書いてあるノーブランドの出品物もあります。
本来であればブランド名を記載するのは正しくありません。こういった出品の仕方は何とかして売りたいという気持ちの表れです。誠実さは感じられませんよね。
「このブランドなのに安い!」と思って急いで購入ボタンを押したら届いてみればノーブランドのものだった、ということになりかねませんので、商品説明は隅から隅まで何度も確認しましょう!

ほかの出品物をチェック!

先に述べましたように、同じ商品を大量に出品しているのは無在庫販売の可能性があります。ショップ公式画像のみ掲載している場合も、同様です。たとえ新品未使用でも現物の写真が確認できることがトラブルを防ぐポイントです。

また、男物、女物など系統を問わず様々なジャンルの出品物が混在している場合代理出品の可能性があります。代理出品はトラブルが起きやすいため購入は避けた方がよいでしょう。

ほかの購入者とのやりとりをチェック!

その人の人となりを確認するために他の購入者とのコメントのやり取りを参照してみてください。質問に丁寧に回答していますか?迅速に、誠実に対応していますか?購入者のためを思って正直に回答している出品者は信頼できると言えます。

とても欲しかったものがものすごく安値で販売されていたらすぐにでも購入ボタンを押したくなるものです。
「いいね」の数が沢山ついていたり、すでにコメントが入っていたりすると「誰かに先に買われてしまうのではないか?」という思いから焦って購入ボタンを押しがちです。
しかしそんなときこそ一度落ち着いて、これらのことをチェックしましょう。

それでもトラブルにあってしまったら

商品が発送されないなど、手元に商品が届く前についての対処法

まず、出品者とコンタクトを取りましょう。コメント欄にて、返品・返金の申し入れを行い自力での解決を試みてください。
相手と3日以上連絡が取れない場合は取引画面にキャンセルフォームが出現する仕組みとなっていますのでキャンセルの手続きを進めましょう。
悪質な出品者である場合はメルカリ事務局のほうで内容を確認し、利用制限などの対処を行ってくれます。

破損や偽物など商品が届いた後の対処法

もし偽物など、商品説明と違うものが届いた場合、受け取り評価は絶対に行わないでください。
受け取り評価をしてしまうと取引終了となり、メルカリ事務局の介入が困難となってしまいます。

まず、コメント欄にて出品者と連絡を取り、返品、返金について相談しましょう。商品を返送し、出品者がそれを受け取ったのち、メルカリ事務局によって返金手続きが行われます。

たとえ出品者側がノークレーム、ノーリターン、ノーキャンセルと謳っていたとしてもメルカリではそういったルールを設けることを認めていません。泣き寝入りはしないようにしましょう。

注意することが色々とあって面倒に感じた方もおられると思います。
確かに手間はかかります。しかし、慣れてくると危ない出品者を見分けられるようになってきますよ。多くの方は誠実に取引を行っていますし、安く良いものを手に入れたときは本当に嬉しいものです。自衛の努力をしながら上手に利用してくださいね。

広告