40代でいまさら転職なんて無理!
そう思うかもしれませんが、人生何があるか分かりません。
会社が潰れるのがわかっていて残り続けるのもリスクです。
あのとき転職をしていればよかったと思うような場面に陥るかもしれません。
でも、40代で転職なんてできるの?不安な人も多いと思います。
不安をなくすためにはしっかり知識を蓄えて、正しい選択を選ぶ必要があります。
40代の転職事情
実際にどれだけの人が40代で転職しているのでしょうか?
厚生労働省が出している「平成26年雇用動向調査結果の概要」によれば、世代別転職入職率は40代の男性が11.7%、女性が22.3%と全転職者の1~2割は40代だということがわかっています。
参考資料:http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/15-2/
また、40代の転職経験者が前職を辞めた理由は、定年・雇用契約の満了が10.0%っと最も多く、続いて会社都合が9.4%、会社の将来が不安だったが9.0%と続いています。
これを見て分かるとおり、自身はまだまだ働けても会社側の事情によって転職をしている人が多いことがわかります。
また、全年代を含めた転職率は年間4.6%となっており、21人に1人の割合で転職していることがわかっています。
40代でも大丈夫!転職未経験のために抑えるべきポイント
それでは実際に40代で転職未経験の人が転職する際に、注意するべきポイントについて見ていきましょう。
40歳を超えて何度も転職することは、自分にとっても企業側にとっても大きなリスクを伴うこととなりますので、できるだけ1回の転職で自分の望みに合った企業に就職することが大切です。
40歳という高年齢での転職はより慎重かつ丁寧な転職活動が重要になります。
40代転職に求められる人物像
20代と40代の転職では求められる人物像が大きく異なります。これをわかっていないと、転職活動を成功するのは難しいでしょう。
40代は管理能力が求められる
20代とは違って40代の求人では管理職などの求人が多く、管理能力が求められていることがわかります。
しかし、管理職などは枠数も少なく、それだけ難関であることがわかります。
また、40代であれば、それだけ給与も高く設定されているので、選ぶ側としても選考水準は高いといえるでしょう。
40代転職は専門的知識を持っているかどうかが重要
40代の転職ともなれば、これまでに専門的な経験をされている人がほとんどだと思います。
企業側も専門的知識を持っている社員の獲得を目指して求人を出しているのがほとんどです。
35歳~55歳までのミドル層社員を新たに採用した会社にとったアンケートの結果では、76%の企業が専門性をあげています。
画像元:エン・ジャパン
転職先の企業がどういった専門知識や、能力を求めているか。これを把握することが重要といえるでしょう。
40代転職だからといって負い目を感じる必要はない
どうしても40代から転職と考えると、相手企業に申し訳なく思ってしまう人も多いようです。
しかし、年齢を気にしすぎるのはよくないかもしれません。
ミドル層を受け入れた企業では、大半の企業が次もミドル層を採用したいと答えているのです。
画像元:エン・ジャパン
採用したいと回答した企業の理由としては
- 優秀であれば年齢は関係ない
- 豊富な経験が必要
- 専門性が必要な仕事だから
など。能力が高ければ、年齢は気にしていない企業側の姿勢が見て取れます。
なので、年齢を気にせず、自身の能力や経験をPRすることが重要です。
40代転職!未経験でもすぐに活躍できる職業
ポイントとして専門的な知識や経験が重要視されていることはわかってもらえたと思いますが、未経験でも活躍できる職業もあります。
それがIT業界です。
IT業界は若年層の技術者が中心の作業現場が多く、管理職ができる人材が不足しているようです。
なのでIT業界の管理職候補としての求人は40代・未経験でも狙い目の業種と言えるでしょう。
また未経験の職業を選ぶなら、熱意とやる気は絶対に必要です。
その職種について100社応募するくらいのやる気は必要でしょう。
また、同じ職種の会社を応募することで、業界の知識も身につくので、あきらめずにチャレンジをすることで道が開けることもあります。
しかし、人気の職種であれば、やはり40代・未経験では難しいといえるでしょう。
逆に不人気で慢性的に人手が足りていないような職種であれば、未経験からでも活躍することができます。
例えば介護業界などは慢性的に人手が足りておらず資格を持っていれば転職は難しくないと言われています。
40代転職の体験談
ミドルの転職というサイトにはミドル層の方の転職経験談が数多く掲載されており、同年代の転職経験者の方の生の声を見ることができます。
いくつか紹介させていただきたいと思います。
45歳女性ギヤマンさんの場合
医療業界から一転して、放送・広告業界へ転職したギヤマンさんの転職体験談。
転職をしたいという思いは強かったのですが、活動を開始した当初は書類選考が通らないことがほとんどでした。
(中略)
現職場から内定をいただき入社できたのは、活動の終盤になって考え方を変えたことが原因だと考えます。
具体的には、自分の経歴から最もアピールできる経験・スキルは何か、それを活かせる業種職種はなにか、という観点から自己分析をし直し、キャリアコンサルタントとの面談でも同業他社や関連職種に限定しないで活動したい旨を話しました。現職の選考過程は驚くほどのスピード感で進み、スムーズに内定に至りました。引用元: 転職体験レポート
異業種への転職をしたギヤマンさんですが、自分の経験やスキルを活かして転職されたようですね。
異業種であっても活かせる自身の経験は何か。
それをしっかりと分析することが大事なようです。
47歳男性とよりささんの場合
化学系メーカーから同業種の化学系メーカーに転職したとよりささんの転職体験談。
40歳を大幅に過ぎてからの転職決意であったため、年齢的に非常に困難さを感じました。年齢的にマネージメント経験を要求されるケースが多く、自分のマネージメント経験の浅さがかなりネックになったと思います。
(中略)
私自身、書類選考で落ち続けると、社会的な自分の存在意義に自信を無くすことも多々ありました。しかし、自分を信じて、前だけを見つめて続けた結果、採用に繋がりました。引用元: 転職体験レポート
同業他社であっても、やはり40代を超えてからの転職はかなり大変のようで、とよりささんが応募した会社は60社に登るようです。
書類選考で落とされることも多いようですので、過度な期待はせずに、辛抱強く転職活動を続けることが重要なようです。
43歳男性AKIRAさんの場合
AKIRAさんは、勤めていた会社が吸収合併により転職を決意。現職ではなく前職で経験していた業界に戻られました。
外資系会社の組織吸収合併により、本来描いていたキャリアプランが描くことが出来なくなってしまいました。
(中略)
年齢が40歳を超えているという事、前職の経験キャリアではなく10年前に所属していた貿易関連の業界に戻ろうと考えた事、主にこれら2つが原因で書類選考が厳しいということがございました。ただ英語TOEIC800以上、国家資格(貿易関連)を持っていましたので管理職クラスを求めている中小企業メーカー、商社では書類選考はまだ通った方かと思います。
引用元: 転職体験レポート
前職の経験で資格取得をしていたことが採用のきっかけとなったAKIRAさん。やはり、40代の転職となれば、自分自身の専門スキルで資格などを取得していると有利に働くようですね。
40代転職で有利な資格
それでは具体的にどういった資格が転職で有利に働くのかを見ていきましょう。
どんな資格でも有利になるわけではない
資格は持っていればいるほどいいと思っている人もいるかもしれませんが、そういうわけではないようです。
応募している業種に関する資格であれば、履歴書に記載するべきですが、まったく関係の無い資格を記載したために希望部署とは違う部署に配属された。
という経験のある人も多いようです。
例えば、秘書に応募する人が、保育士の資格を持っていた場合、「なぜその資格を活かした仕事を選ばないのか?」といった質問をされるケースがあるようです。
希望する職種に関係の無い資格なら、記入しないほうがいいかもしれません。
また、履歴書に書くなら突っ込まれた質問をされた場合の返答は用意しておきましょう。
できれば、その資格取得を通して学んだこと。
それを希望する職種でどのように活用できるか。
といった回答ができれば良いでしょう。
おすすめの資格TOP5
TOEIC・TOEFL
最近はどこの会社に入っても重宝されるのが英会話能力。
英検とは違って、TOEIC・TOEFLは英会話力を測定する検定です。
資格ではなくテストですが、外資系企業ではアピールできるポイントとなるでしょう。
■評価ラインは
TOEIC600点以上
TOEFL213点以上
と言われており、それ以上の点数をとれるのであれば是非受験をおすすめします。
■受験料
TOEIC 5000円程度
TOEFL 2万円程度
日商簿記検定2級
経理などの仕事をするなら必須ともいえる資格です。
管理職ともなれば数字を扱う場面は多く、取っておいて損はないでしょう。
簿記取得を通して、財務諸表や損益計算書などを読む力が身につくので経営管理にはもってこいの資格といえるでしょう。
日商簿記の合格率は70%と比較的高く数ヶ月間勉強するだけで取得ができるので希望職種で必要だと思うなら取得をおすすめします。
■受験料
2級 4500円程度
3級 2500円程度
MOS
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、マイクロソフトオフィスであるワード・エクセル・パワーポイントなどの利用スキルを証明する資格。
これを取得していれば、パソコンでの書類作成スキルを示すことができます。
また、実際に業務をする上でもMOSで学んだことは実務で生きてくることがほとんどですので取得しておいて無駄になるということはありません。
MOSにはスペシャリストとエキスパートの2つのレベルがあり、エキスパートのほうが難しくなっております。
まずはスペシャリストの取得から目指すことをおすすめいたします。
■受験料
スペシャリスト 1万円程度
エキスパート 1万2千円程度
ITパスポート試験
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明できる国家試験で2009年から作られた試験です。
内容としては、経営・IT管理・IT技術とかなり幅広い分野になっています。
最近では、社内データを「クラウド管理」している会社も出てきており、IT化の流れが進んでいます。
そこで事務職や管理職であっても、ITの技術的知識が求められており、そのために新設された国家資格がITパスポート試験です。
■受験料
5000円程度
中小企業診断士
経営コンサルタントの唯一の国家資格であり、中小企業診断士として独立することも可能な資格である。
資格所有者の7割が企業内に勤務しており、企業内診断士として活動している人が多い。
中小企業診断士は経営理論やマーケティング、財務関係から情報システムなど幅広い知識を学ぶ必要があるので取得は難しいとされているが、その分、重宝される資格であり日経新聞に掲載された「新たに取得したい資格ランキング」で2016年版では1位に輝いているほどの人気ぶりである。
■受験料
一次、二次含めて 3万円程度
以上が40代転職者におすすめしたい資格5選である。
現在は転職予定がない人でも、取得しておくことで将来的に役立つことは十分にありえるので、資格取得のチャンスがあればぜひとも取得していただきたい資格です。
40代の転職にお勧めな転職サイト
いきなりですが一般的な転職サイトはあまりおすすめしません。
40代ともなれば自分のペースでのんびり転職サイトを利用して求人に応募するよりは、転職エージェントを利用して、一回一回の就職活動を大切にするべきです。
転職エージェントとは
転職エージェントとは登録をするだけで、無料で転職相談から求人紹介、履歴書の添削、面接対策、面接のセッティング、給与交渉に乗ってくれる心強いエージェントのことです。
企業側としても、個人で応募してくる素性のわからない人よりも、エージェントを介して紹介してもらえる人材のほうが、安心して選ぶことができます。
ですので転職サイトに登録して片っ端から履歴書を送るよりも、専任の転職エージェントを付けて自分の転職にあった会社をじっくりと選ぶことが重要です。
総合転職エージェントは幅広い業種を扱い、10万件以上の案件を保有しており、様々な業界への転職を提案してくれる可能性があります
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一方、特化型転職エージェントは、業界特化型なのでエージェントの知識量が豊富で、面接対策などに強い一面があります。
ただ、特化型になっている分、案件は少ないです。
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ただ闇雲に転職サイトに向かうよりか、40代の転職をより良い形を目指すならば、一人ひとりと向き合ってくれる専門の転職エージェントをおすすめいたします。
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