新幹線の切符を購入したものの、予定がキャンセルになった、変更になった、調整が必要になったのでいったん必要なくなった。
チケットは手元にあるもののいらなくなった。

そういうこと、ありますよね。購入したけれど返金したい。

そのような場合は新幹線の切符の払い戻しの手配をしましょう。

払い戻し方法は?

新幹線と一言で言っても、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州と5つの旅客事業展開会社があります。(正確にはJR四国もありますが、四国には新幹線が開業していません)
払い戻し方法は、会社によって違うのでしょうか?

でも東京から博多の新幹線乗車券だと東日本と九州?

東京から新大阪だと東日本と西日本?

あくまでも変更ではなく払い戻しについて説明します。

代表的な3社のホームページを見てみましょう。

JR東日本とJR西日本は同じ文言が冒頭に書かれています。

きっぷの払いもどしは、駅、旅行センター(一部の旅行センターでは、お取り扱いできないところもあります)、主な旅行会社の窓口でお取り扱いしますが、団体乗車券、一部のトクトクきっぷは、お求めになった窓口にお申し出ください。※駅の払いもどし個所は、駅係員にお尋ねください

とあります。

手数料のことは一切記載がありませんが、この文言の下に手数料が表になって記載されています。

次にJR東海については箇条書きで3点書かれています。

・使用開始前で有効期間内(前売りの場合は有効期間の開始日前を含みます。)のきっぷは、手数料をいただいたうえで払い戻しをすることができます。
・指定席特急券等の列車を指定して発売するきっぷについては、指定された列車の発車時刻までに限って、手数料をいただいたうえで払いもどしをすることができます。
・一部の「お得なきっぷ」など、払い戻しに制限のあるきっぷはこの限りではありませんので、駅の窓口にておたずねください。

そして以下に手数料の記載があります。

この3社を比較してわかりやすいのはJR東海ではないでしょうか。
払い戻しはできるしかし手数料がかかると明確に示されています。
払いもどしの手数料や経緯については目次5で詳しく解説します。

どこで払い戻しキャンセルができる?

無難な方法は購入場所に戻ることです。
購入した際に使用したもの(現金ではなくクレジットカードを使用したのであればそのクレジットカードを持参)、購入した際に発行された全てのものを漏れなく持参する方法です。
購入場所に戻ることで購入時に応対してくれた駅員や係員に会えて覚えていてくれた場合など話がスムーズに進みますよね。
ただしJR各社のサービスを利用してインターネットで予約及びチケット購入を済ませる方も増えています。

そういった場合は、サービスおよびチケットの券種によって異なります。
再び3社の主なサービスを例に挙げます。

JR東日本のえきねっとを使用した場合、指定席もしくは自由席によって異なります。

指定席は310円から330円(1席につき)かかります。

払い戻しの受付時間は乗車日当日の出発時刻6分前までなおかつ22時54分までです。

自由席の場合は予約成立前は取り消しとなり手数料は発生しません。

JR東海とJR西日本のEXPRESS予約(エクスプレス予約)は手数料は310円かかります。

払い戻しの受付時間は5:30から23:30となります。

操作はスマートフォン、パソコン、携帯電話での受付となります。

JR各社が発行している期間限定や特別な種類の新幹線チケットについては、払い戻しのルールがそれぞれ異なっているようで、各チケットの払い戻しルールを明確に公表していません。

購入場所、もしくは各社の問い合わせコールセンターに電話連絡を入れましょう。

当日でも大丈夫?

新幹線の切符の払い戻しは当日でも可能です。
ただし当然ですが、乗車前および発車前の切符が未使用であることが前提となります。

新幹線の切符は、特別なチケットでない限り、通常は自由席特急券と指定席特急券があります。
さらに新幹線のチケット購入時に在来線のチケットを同時購入していたら手元には乗車券もあるでしょう。

この3種類のチケット全てが当日の払い戻しが可能です。

ただし手数料が異なります。
自由席特急券と乗車券は手数料220円。
指定席特急券は2日前までの払い戻しは330円ですが前日から出発時刻までは支払った金額の30%が手数料として取られ必ず最低330円は支払う必要があります。

70%でも、急きょキャンセルができお金が一部戻ってくるだけるだけありがたいですね。

領収書はどうなるの?

購入時に領収書を発行した場合は、払い戻し時(=返金時)にも返却しましょう。
切符の購入に際する支払いに対して領収書が発行されているわけですから切符の支払いを行わない(=払い戻す)場合は、購入時に発行された領収書も発行元に返しましょう。

このルールは少なくとも日本では、どういった商売においても原則基本です。

もちろん手元に領収書がない場合もあるでしょう。
そういった場合に対応してくれるかどうかはできるともできないとも言えません。

係員によります。

また、「購入時の領収書は手元にないが、払い戻しに伴ってかかる手数料の領収書は発行してほしい」という要望は、聞いてくれない可能性が高いです。

もちろん状況によっては、そういった事態は発生します。

領収書を保管していたが財布ごと紛失した、財布が水に濡れて中の書類がすべて水浸しになった、しかし領収書は必要であるなどです。

しかし領収書を2回発行する行為である領収書の二重発行は、国税庁に必ず理由を問われる行為です。

法律で禁止されているわけではありませんが、国税局に問われた際に正当な理由が説明できないと、二重発行した側も、二重発行された領収書を受け取った側も、脱税の罪で問われて当然です。例えばJR東日本にある1,665駅で年に1回領収証の二重発行を行った場合、単純に1,665回。これは国税庁が理由を問うには十分な数です。

そうなると、JR側も「払い戻してほしいならば発行した領収書も返してくださいね、返せないなら払い戻しはできませんよ」と言われても当然です。

良識と常識がある人間であれば、この仕組みは知っています。

気持ちよく払い戻してもらい自分の身を守るためにも、払い戻しの際には領収書も返却してください。

遅延の場合は?

新幹線の切符の払い戻しだけでなく払い戻しや返金に大切なポイントは、払い戻しに至った理由です。

新幹線の遅延及び運休によって乗車できなかったそれは新幹線運行会社の都合なので払い戻しの手数料はかかりません。

注意点としては、遅延を証明するものも手元にあったほうが無難です。

在来線の遅延で、次に乗る予定であった新幹線に乗れなかった、こういった場合は在来線の遅延証明書も手に入れておきましょう。

同じJR同士の乗り継ぎであれば遅延証明書がなくとも運行情報を把握していることがほとんどですが、私鉄の遅延でJRの新幹線に乗車できなかった場合など、私鉄発行の遅延証明書があったほうが払い戻しの手続きもスムーズです。

「新幹線に乗る必要がなくなった」「必要なくなった」「旅行の日程がキャンセルになった」など購入者側の私的な理由での新幹線の切符の払い戻しは手数料がかかります。
手数料については、かかってしまうものだとあきらめざるを得ません。

リンゴ1個、お菓子1点の単価とは全く異なりますしあなたが購入し席を確保していたために、他の人が購入する機会を逃し席が空いてしまうのです。新幹線を運営するJRにとって乗車券の販売は商売ですから買っていたものをやっぱりいりませんと払いもどす(=返金する)のであれば手数料がかかって仕方がないと理解するしかないでしょう。

クレジットカードの場合は?

クレジットカードで支払いを行った場合は購入時に使用したクレジットカードと購入時に受け取った控えのすべてを持参し、購入した窓口にて払い戻しを依頼しましょう。
クレジットカードの場合はクレジットカード会社とあなたのクレジットカードの締日によります。

もちろん払い戻しはできますが、クレジットカードの決済を取り消しできるかどうかは、あなたのカードの締日とクレジットカード会社の返答によります。
例えば乗車日が18日、購入日は8日とします。
新幹線のチケットが不要になると分かったのが9日、みどりの窓口に足を運んだのが10日とします。

乗車日は18日で、払い戻しの手続きに向かったのは10日なので8日も前ですので期間的には払い戻しは可能な場合がほとんどです。
しかしあなたのクレジットカードの毎月の締日が10日の場合カード会社が引き落としの期限として締めてしまえば、その取引をキャンセルすることができるのかどうかはクレジットカード会社次第になります。

こういった場合、クレジットカードの取引を取り消すことができるか、もしくは引き落としはかかってしまうが現金で返金(=払い戻し)をしてもらうことになるかもしれません。
これも領収証の発行と同じく、窓口の係員の裁量によるところが大きいです。

例えば購入時に使用したクレジットカードが、JR発行のクレジットカードだとします。

JR発行のクレジットカードは、新幹線の切符など切符購入時にクレジットカードに付与されるポイントを多くしていることもあります。

そういった場合、払い戻しの際にも正しく取り消しをする必要があります。お金は返した(=払い戻す)のに利用者側が不正にポイントだけ手に入れることもできるためです。

こちらも領収書の例と同じく、係員も利用者側も疑われます。そのため、クレジットカードを使用した決済の払い戻しは決済時に渡された領収書やカード利用控えも持参し払い戻し後は返却および取り消し控えを受け取りましょう。

自動券売機でもできる?

自動券売機でできる切符と、できない切符があります。

切符の種類にと払い戻し時間によります。例えば乗車券を現金で購入していた場合は券売機での返金が可能です。

しかし購入直後でない限りは読み込ませても吐き出されます。

そういった場合は窓口にて返金しましょう。

券売機に備え付けられている払い戻しボタンは、あくまでも誤って購入したことに対する払い戻し機能です。

いかがでしょうか?移動も多くなる春。

冬に比べて、悪天候で電車の運休や遅延も少なくなる季節です。

新幹線を使って、スムーズにスマートに移動しましょう。

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